ただ原発は調べれば調べるほど、既得権を巡った怪しい力があるのは事実だと思うし、国民の大多数がそれを知らないのは問題だとは思う。
繰り返し述べますが、私が環境維新隊を始めた根本的な想いは「平和」へのアクトです。
そしてミクロな活動でゴミ問題を扱うことに決めたのも、数ある環境プロジェクトの中でも常に結果を考えながら行動する分、内部矛盾(エコ・プロジェクトは活動自体がエコじゃないとも言われがち)が生まれにくく、かつ誰もがすぐに参加しやすい活動だと思ったからです。
ただご存じの通り環境問題は多岐にわたる要因が考えられる為、今回の問題を取り上げるのも悪くないかな、と思った次第です。
ですが念の為、以降書くことは環境維新隊理事長としてではなく、濱松個人が思ったことと断わりをつけた上で綴るつもりです。
※原子力問題はいろいろとありますので、ネ。
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さて。
最近東京では東海地震を予期させるような中度の地震(3or4)が頻発しています。
そして8月11日午前5時7分に起こった静岡の地震では、東京にある我が家の小物でさえ軽く倒れるほどの揺れだった為、「静岡にある原発って、なんの被害もないのかな?」と言う軽い気持ちでネットを調べたのです。
すると改めて、いろんなものが見えてきました。
まず地震発生時、目を覚ました私は二度寝をし、その後2時間後くらいに起きてすぐ本業である音楽制作がらみの仕事を始めました。
お昼を食べ、「そう言えば、朝の地震の情報ってどれくらい出てるんだろう?」と気になって調べた時、細かい被害状況はまだ報道されておらず、その代りに見つけたのがここ、「設計者からの諫言『浜岡原発は制御不能になる』」と言う、原発設計に携わったと言う方が書かれたらしい、2005年4月の記事。
記事中のご意見板に同日の14時19分に書き込みをしている「松阪 大好」って言うのは私なんですが、その後リアクションないところを見ると、推測になりますが筆者である林さんは当時のやり場のない怒りをここに綴るしかなかったんでんしょうね。。。
「WEBの情報なんてあてにならん!」と言う方もいるだろうけど、もし書かれていたことが事実なら・・・、そう思いながら、静岡地震をきっかけに浜岡原発絡みのニュースをチェックするようになりました。
その後中部電力が発表したプレスリリースは当初、他原発事故同様「外部への放射能の影響はありません」と言うものでしたが、しかし、先日21日の毎日新聞(くらいしか報道していないのもなぜ?って感じですが)の記事によると、やはりと言うかなんと言うか、放射性物質ヨウ素131が排ガスを通って放出されたとのこと。
それを受けて中部電力もやっと、運転情報を発表したのですが、おかしなことに中部電力側の見解は「地震との直接関係は」否定しているのです。
(専門家じゃなくとも、その見解はおかしいだろと言いたい)
皆さんも中越地震による柏崎原発の事故は記憶に新しいと思いますが、その事故でデータの改ざんがされたことについては、一部の人を除いて、あまり知られていないことですよね?
そして、それはみんなの生活をおびやかしているにも関わらず、年金問題や日本郵政の払い下げ問題のように、お金が絡んでいる実感がない為か(?)、その責任者を糾弾しようと言う報道も風潮もありません。
あの事故でも間違いなく報道規制がかかっていましたので、国民の大多数がリアリティを感じないのも仕方ないことかもしれませんが、政権交代が叫ばれている今、目の前の「税金」やら「年金」やらばかりを争点に争っている政治に踊らされてしまうと言うのは、正直問題があるような気がしています。
それはなにも原発問題に限ったことではありませんが、環境問題を考えると言うことは一事が万事「平和問題」につながり、またリンクしていると思うからこそ、看過すべきじゃないことには声を上げるのです。
活断層だらけで、こんなにも狭い我が国日本ですら原子力発電所が55基もあること、そして2009年現在その供給電力はおよそ全体の3割強に抑えることで様々なロジックを用意し、そしてそれが透けて見えてしまうこと。
住み良い社会になることを心から願っている分、より多くの人が環境問題をきっかけに社会生活をも「RETHINK」して欲しいなと思いました。

想像力こそ、人間に与えられた特権です。
(写真は柏崎原発事故時の写真)
濱松